伝統的なアラビアのドリンクを楽しんでみましょう。

アル・ファヒディ歴史地区（Al Fahidi Historical Neighbourhood）を歩くと、強くて豊かなアラビアコーヒー（または ガーワ）の香りが漂い続けます。アラビアのおもてなしのシンボルと言える コーヒー は、通常カルダモン、クミン、クローブ、サフランで香り付けされています 儀式の際に使われ、 ダラー と呼ばれるエレガントで華やかな金や銀の容器のアラビア式コーヒーポットで注ぎ、 フィンジャーンと呼ばれる取っ手のない小さなカップでいただきます。友人とアラビアコーヒーを飲むことは古くからある社会的な儀式であり、大抵、 新鮮なデーツと一緒にサーブされます。

アラビアに君臨する飲み物の王様はコーヒーですが、紅茶も カラック チャイという形で絶大な人気を得ています。カラックはヒンディー語で「強い」という意味を持つ「カダック」に由来しています。 UAEとインドの長きにわたる貿易と文化的関係の遺産とも言える、この香り高きスパイスの効いた飲み物は、市内のほぼ全てのカフェでお楽しみいただけます。 このブレンドティーがお好みではない場合、デーツの甘さを加えたミルクシェイクや紅茶にインスピレーションを得た飲み物をドバイの近代的なレストランでお楽しみいただけます。市内のカフェやティーハウスでこれらの地元で人気の飲み物を飲んでみましょう。

ドバイではほぼ毎日、太陽が光り輝いています。それはつまり、冷たい飲み物が楽しまれているということを意味します。アラビアを代表する飲み物は、ブドウの蜜とローズウォーターをミックスし、松の実とレーズンをお好みでトッピングする ジャラブです。暑い夏の夜、特に ラマダンの時期の人気の飲み物となっています。ラマダンの時期に人気のもう一つのドリンク、 カマルディーンは乾燥したアプリコットペーストで作った濃厚な飲み物です。ほとんどのアラブの家の必需品であり、家族や友人たちと一緒に楽しむ素晴らしい飲み物です。ピア７（Pier 7）のアブド・エル・ワハブ（Abd El Wahab）では、いつでもエレガントな雰囲気の中でジャラブを味わうことができます。 

高たんぱくのため、食事の献立として十分すぎるほど健康的といえるラバンは冷たいバターミルクの飲み物で、中東の至る所で親しまれており、スーパーで簡単に手に入れることができます。濃厚でクリーミーな乳飲料で、そのままでも、またブレンドしたデーツやローズウォーター、オレンジブロッサムウォーター、サフランやカルダモンなどのスパイスで風味づけしても楽しめます。 ドバイのモダンなカフェでは、クリエイティブな方法でフレーバーベースとして活用しています。また、ドバイモール（Dubai Mall）のログマ（Logma）では、オリジナルの風味を味わうことができます。 一方、アイランはこの地方のヨーグルトをベースにしたもう一つの飲み物で、よりピリッとした、少し酸味のある味わいをお楽しみいただけます。

厳密にはアラビアの飲み物ではありませんが、爽やかなミントで風味付けしたレモネードは一番人気の飲み物です。 消化を助けるために日常的に飲まれる「レモンミント」を 日光浴を終日楽しんだ後にいただく、これに勝るクールダウン法はありません。その他のローカルなジュースとして、水に浸して潰したタマリンドに水、砂糖、レモンジュースを加える飲み物があります。 タマールヒンディとして知られるこの飲み物は、ピリッとパンチの効いた絶妙な甘さが特徴で、その昔はレバント全土で行商人が愛飲していました。スイカ、ロックメロン、パイナップル、パパイヤなどの人気のフレッシュジュースは、ジュースバーメニューの主要メニューであり、ラクダやラバンとブレンドすることがあり、濃厚でクリーミーなローカル版ミルクシェイクが出来上がります。